大阪府立茨木高校、京都大学法学部卒業
犯罪被害者支援委員会(大阪弁護士会)委員
犯罪被害者支援精通弁護士(日本弁護士連合会)
TVA「交通死被害者の会」協力弁護士
「性暴力救援センター大阪」(SACHICO)協力弁護士
なぜ,交通犯罪被害者相談ルームを作ったか
私は,弁護士になって以来,交通事故(交通犯罪被害)に遭って,弁護士のところへ法律相談に行ったら,お金(賠償金)の話ばかりされた,という声をあちらこちらで聞いてきました。要するに,お金のことより,真実を知りたい,加害者をきちん処罰して欲しい,という被害者の想いに,弁護士は全くと言っていいほど応えていないのです。そもそも,弁護士が,交通犯罪を「事故」と捉えている時点で,被害者の心情を理解していないと言わざるを得ません。
他方で,私は,大阪弁護士会の犯罪被害者支援委員会のメンバーとして,犯罪被害者支援に積極的に取り組む弁護士の支援・育成に関わってきました。しかし,例えば,日本弁護士連合会(日弁連)は,被害者参加人の権利を縮小する方向の提案を行ったり,大阪弁護士会自体が,犯罪被害者支援からの援助要請を待たずに,個別事件の犯罪被害者に声を掛けていく活動をしようとすると,刑事弁護(加害者弁護)に熱心に取り組む弁護士グループからの横やりが入るという有様です。
そこで,私自身が犯罪被害者支援にチカラを入れる法律事務所を作ってみよう,究極的には,全ての犯罪被害者に対応できるようにするが,まず,誰もが被害者になる可能性のある交通犯罪,その被害者を支援していこうと考えて,交通犯罪被害者相談ルームを作りました。